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アベノジャーナル第11号

拡張型心筋症という重い心臓病の為、海外での心臓移植しか助かる事のできない羽山ゆなちゃん(1才8ヵ月)は、今月11日、守る会のメンバーの見送りを受け関西空港発の日航機で、ロサンゼルス小児病院へと出発しました。
昨年9月4日に、発足した「ゆなちゃんを守る会(石塚忠代表)」では、海外で移植に必要な費用(最低でも8000万円)を有志の募金で集めようと、毎週土・日・祝と市内各ターミナルで街頭募金を展開。
12月20日には、目標額である8000万円を超え、渡米の運びとなったものです。その間、新聞・テレビ・ラジオ等でも取り上げられ、善意の和は、どんどん広がりました。
 地元、阿倍野区でも、父の政巳さんが阪南小卒業、母の直子さんが阿倍野小卒業という事で、同窓生を中心に若い人たちが積極的に街頭に飛び出して声を枯らして募金を集めてくれたほか、阿倍野に生まれた小さな命をみんなで守ろうと区役所をはじめ官公庁、各企業、各店舗でも募金箱の設置等多くの皆さんのご理解の下、ご協力を頂きました。


▲「必ず元気で帰国します」と渡米したゆなちゃん一家
関西空港の出発ロビーで、父の政巳さんは、守る会のメンバー一人ひとりと握手し、「皆様の善意のおかげで、渡米する事ができます。いつになるかわかりませんが、必ず元気な姿で、ゆなを大阪に連れて帰ってきます。」と、目に涙をためながら、感謝の言葉を残して、飛行機に乗り込みました。渡米したゆなちゃんは、昨年暮れ、40度の高熱と、呼吸困難に陥り危険な状態でしたが、持ち前の強さで危機を脱し、現在は、ロサンゼルス小児病院の集中治療室で、ドナー(臓器提供者)の現れるのを待っているという事です。
ゆなちゃんを守る会、石塚忠代表の話、「ICU(集中治療室)での待機には、一般病棟と違って莫大な費用がかかるし、長期化すれば、それだけ滞在費を含め、肝心の手術の時にお金が足りないという事も考えられます。これまでの善意を生かす為にもゆなちゃんが、元気に帰国する日まで募金活動を続けますので、一層のご協力をよろしくお願いします。」



区民の皆様におかれましては、平成13年の初春をご家族お揃いでお健やかにお迎えの御事と心よりお慶び申し上げます。
2001年、21世紀という新しい時代を迎え、改めて、20世紀の100年を振り返ると、民族・宗教・思想の違いによる争いの歴史であったと思います。
米ソの対立による戦争等、人が人を殺す時代が長く続き、80年代後半からソ連邦の崩壊、中国の天安門事件、ベルリンの壁の崩壊など、民主化に向けた動きが加速し、東西の冷戦構造が、その対立の軸を失う中で、朝鮮半島における韓国と北朝鮮の祖国統一に向けた動きは20世紀の和平の象徴として、大きく取り上げられました。
まさに、21世紀は「友好・融和の時代」と言われています。国の内外を問わず、過去のいまわしい歴史に振り回される事なく、新たな歴史を築く為国民一人ひとりの意識改革が必要であり、様々な環境の中で、自己責任の重要性が、強く求められる時代であると思います。「景気が悪いのは政治が悪いからだ。」とか、「○○が悪いからこうなったんだ。」といった、人に責任をおしつけたり、自己責任を回避し否定的議論を展開するのではなく、この状況の中で自分自身で何ができるのか、よく考え、目標を定めて、責任ある行動をとる事が21世紀の国益を左右する大きな課題であります。
そういう意味では、阿倍野区においても、区民一人ひとりの意識を結集して、21世紀のアベノの新たな歴史をこれから作っていくんだという心構えが必要であります。
街づくりをはじめとする環境整備や、高齢者や障害者など弱者に対する助け合いの精神を育む人間関係の構築など、課題は山積しています。
私も阿倍野区選出の議員としてひとつひとつの諸課題に健全な心を持って取り組んで参る所存でありますので、引き続きのご指導を賜ります様よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、区民皆様の今年1年のご多幸を祈念申し上げまして、年頭のごあいさつとさせていただきます。

昨年10月に実施された、国勢調査の速報値が発表されました。それによりますと、大阪市の総人口は、昭和40年の315万人をピークに減り続けていますが、新婚世帯向け家賃補助制度をはじめとする、人口回復の為の各種施策が定着した事もあり下げ止まりの傾向を示しています。
(別表1参照)

また、男女別人口では男性が127万2846人、女性が132万5743人で、女性100人に対し、男性は96人と、女性の割合がさらに高くなりました。
阿倍野区では、再開発地区をはじめ各地域でマンション建設が進んだ為、昭和60年の国勢調査以来の増加となりました。各町別人口は別表2の通りです。
また、今回特別に実施された住居不定者の調査結果は、別表3の通りで、阿倍野区内には266人の住居不定者が確認されました。


大阪市内の住居不定者
中央区 1011人
浪速区 998人
天王寺区 788人
北区 744人
東住吉区 417人
阿倍野区 266人
※おことわり
今回、発表された数値は速報値であり、後日、総務省から公表される数値と異なる場合があります。


平成12年国勢調査  阿倍野区人口
世帯数 人 口
総数
45546 103972 48262 55710

大阪市では、再開発事業の為、買収したボウルタカハシの跡地を「フットサルコート&テニススクール」として暫定利用する事を決め、その運営にあたる業者の選考に入りました。
「フットサル」とは1チーム5人制で行うミニサッカーで小中学生や若い人たちを中心に人気のスポーツだという事です。
阿倍野再開発事務所によりますと、平日の日中は、午前・午後ともに主婦や学生を対象としたテニススクールを開設し、平日の夜間及び土・日曜日は、フットサルコートとして、個人やサッカークラブに貸出し、地域の活性化を図りたいとしています。
早ければ、5月の連休明けにもオープンしたい考えです。
阿倍野再開発事業は、長引く不況の影響で、住宅施設に比べて商業施設の整備が遅れており、特にボウルタカハシ跡地をはじめとするA|2地区については、そごうの倒産や、誘致を予定していたホテルの撤退等、核店舗不在の状況が続いており、当初計画の見直しが検討されています。
A|2地区内における事業用地の暫定利用は、隔週・日曜日に開催されているフリーマーケットに続く第2弾で、テニススクールの募集要項や、フットサルコートの利用条件等は、業者が決まり次第発表されるとの事です。

その他くわしいお問い合わせは、
阿倍野再開発事務所 事業課(TEL 06-6633-3711)まで

大阪市は、平成十三年度から、一定の要件を満たすマンション内の集会所やプレイロット(公園的な遊び場)について固定資産税を減免する事を決めました。
これは、分譲・賃貸を問わず、集会所やプレイロットを併設しているマンションが対象で、100?以上等の一定の認定要件を満たす事によって、その部分にかかる固定資産税が減免されるというものです。
区内選出議員の中で唯一人、分譲マンションに住んでいる木下議員のもとには、金塚地区や常盤地区等のマンション管理組合の方々から、共有部分に対する固定資産税の軽減を求める要望が数多く寄せられていました。運営理事でもある木下議員は、子育て支援策の一環として、子供の遊び場として利用されているプレイロット部分について税の軽減を磯村市長に直訴。
これらの努力が実り実現したもので、磯村市長の提案で地域コミニティーの核となる集会所も対象に加えられました。
ただし、地域に供する子育て支援策という観点から子供たちが自由に立入れない住宅(立入禁止の立札・オートロック式住宅等)については、居住者専用施設という事で、対象からはずされていますが改良を加え要件を満たせば減免の対象となります。
阿倍野区内には、平成12年11月末現在で133棟のマンションが建てられていますが、諸要件をクリアして減免を受けられるのは30棟~40棟くらいという事です。
減免を受けるには、マンションの代表者が、区役所に申請書を提出し、審査を受けた後、決定通知が出される事になっています。

くわしい要件等のお問い合せは       
阿倍野区役所税務課(?6622・9830)まで

市営住宅の2月分の募集要項が間もなく発表されます。
今回、募集対象となるのは、新築・空き家合わせて、約1150戸で、そのうち、阿倍野区内分は、10戸程度の募集となる見込みです。
今回は「ラポア」「ビアレ」「パンセ」等金塚地区内の再開発住宅を中心に「高松住宅」等でも募集が予定されています。 市当局では、要項が発表されるまでコメントはできないとの事ですが、区内で合わせて10戸程度が募集されそうです。募集要項は、2月中旬に配布される予定で、「一般」「新婚・婚約」「単身者」等に分類され、それぞれ世帯人数に応じた収入基準や条件等が明記されています。
くわしい事については、木下事務所までお気軽にお問い合せ下さい。

※本紙に関するご意見ご要望は、
 大阪市阿部野区王子町1-10-6
 木下事務所内
 アベノジャーナル編集部
電話(06)6621-2651
FAX(06)6624-8651 まで