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市政報告機関誌アベノジャーナル第10号  
▲完成予想図
阿倍野区には、現在、平成6年にオープンした「いくとく」(天王寺町北)と、今年オープンした「ふれあい丸山荘」(丸山通)の2つの特別養護老人ホームが運営されており、ショートステイを含めて、合計250人のお年寄りが入所されています。
しかし、今なお、入所を希望されている待機者が3月末現在で158人にものぼっており、区内での増設が求められていました。
この度、府の職員互助組合が運営する「以和貴荘」が、府の財政難を理由に民間の社会福祉法人に転売された為、待望の建設となったもので、この施設には、区内で初めて、ケアハウスも併設される事になっています。
場所は、近鉄百貨店の南側、松崎町2丁目の「以和貴荘」跡地、約2400?で、鉄筋コンクリート造7階建て特養ホームに140床、ショートステイに20床、6階と7階部分に40床のケアハウスが併設される予定で、来年6月のオープンを目指しているとの事です。
府から転売を受けた社会福祉法人「帝塚山福祉会」では、「地元の皆様のご協力をいただいたおかげでこの施設の建設にかかる事ができました。地元の皆様に喜んでもらえる地域密着型の施設として運営していきたい。」と話しています。
くわしい入所に関するお問合せ等につきましては、介護保険との関係もありますので、木下事務所までお気軽にご相談下さい。
また、区内で初めて設置されるケアハウスについては、60才以上の方で、身のまわりの事は自分でできるが、高齢等の為、一人で生活するのに不安を感じている方が対象で、この施設では食事と入浴を中心にサービスを提供し自立生活を支援するという事です。
ちなみにケアハウスの月額利用料は、介護保険の対象とならない為、入居者の収入によって異なりますが、おおむね、8万円~17万円程度との事です。



区民の皆様におかれましては、益々ご健勝の事と心よりお慶び申し上げます。
2000年、ミレニアムの年も5ヵ月余りを残すのみとなり、1日1日、21世紀の足音が近づいて参りました。
さて、今世紀最後の選挙といわれた、衆議院総選挙も自公保三党で271議席と絶対安定多数を確保したものの、政権の安定を実感できる選挙内容であったとは言い難く、後味の悪いものとなりました。
21世紀に向けて、この国の在り方を問う選挙として、与野党の政策論争を期待していた有権者にとって、森首相発言のあげ足をとって資質を問題視する野党側とその言い訳に奔走する与党側の中傷合戦に終始した事は、有権者をしらけさせただけでなく、与野党とも国益を追求する公党としてのモラルの低さを露呈した選挙であったと思います。
地方分権が進められる中、私達地方議員もこれからは、しっかりと政策を論じ、将来のビジョンを示し、訴えていく事が大切であると痛感いたしました。
阿倍野区だけでも、再開発事業、阪和線高架化、ホームレス問題、高齢者・障害者対策、浸水対策等々、政策課題が山積しており、これらの諸課題に全力で取り組んで参る所存であります。
区民の皆様の様々なご意見を賜りながら「アベノに住んでよかった」と言われる街づくりを目指してがんばりますので、今後共ご指導の程よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、向暑の段、お体ご自愛いただき益々ご活躍されます様お祈り申し上げ、ごあいさつとさせて頂きます。

  改選前 改選後
自民党 271 233
公明党 42 31
保守党 18 7
民主党 95 127
共産党 26 20
自由党 18 22
社民党 14 19
その他 16 21
合 計 500 480
定数が20削減されて480議席で争われた第42回衆院選は、自民党が現有議席から38議席減の233議席で過半数に届かず、衆・参両院において過半数を持たない与党第一党となりました。
しかしながら、連立政権を組んでいる公明党・保守党の議席を加え、271議席の安定多数を確保しました。
ただ、与党三党で、改選前の331議席から60議席も減っている事を考えると、連立政権に対する批判を否定できない結果となりました。

第41回衆院選
(H8.10.20)
大阪府知事選
(H12.2.6)
第42回衆院選
(H12.6.25)
大正区
57.50%
阿倍野区
46.85%
阿倍野区
58.34%
生野区
57.29%
生野区
45.73%
西淀川区
58.31%
阿倍野区
56.54%
天王寺区
45.32%
此花区
57.29%
西淀川区
56.52%
大正区
45.12%
城東区
57.24%
旭区
56.43%
旭区
44.70%
東成区
57.17%
阿倍野区では、今年2月の府知事選につづき、市内24区中、最高投票率(58.34%)をマークし、V2を達成しました。
また、市内3位に甘んじた前回の衆院選(平成8年)との比較でも1.8ポイント上昇し、トップの座に輝きました。
高見昭三阿倍野区長は、この結果をみて「阿倍野区民の政治によせる関心の表れだと思う。常に上位にランクされているが、来年の参院選に向けて、選管委員さんともご相談申し上げ、啓発活動などさらなる投票率向上に取り組みたい。」とV3に向けて抱負を語りました。

地元、大阪2区では、左藤恵氏の引退を受けて出馬した娘婿の章氏(48)が公明党・保守党の推薦を受け、他候補を圧倒、初陣を飾りました。

去る5月25日、市会本会議において、正副議長をはじめ主要役職の改選が行われました。(別表参照)第95代議長には、住吉区選出の天野一議員(自民・5期)が、第100代副議長には、旭区選出の和田充弘議員(民主・6期)が選ばれました。
運営理事には、木下吉信議員(自民・阿倍野区)と奥野正美議員(民主・港区)が指名されました。
運営理事の木下吉信議員は平成7年第90代徳田議長付きに続き、5年振り2度目の就任となります。
市会事務局によりますと、議会運営の要である運営理事に2回以上就任した議員は、木下吉信議員で6人目との事で、今後の活躍が期待されています。

    運営理事とは
  • 円滑な議会運営をするための調整役で国会の官房長官的な要職
  • 議長・副議長の補佐役として2名が選出され議事進行をする際のシナリオを作ったり、本会議に上程される条例案・決議案・意見書など与野党の調整を行う

JR阪和線の高架化工事が今年1月から鶴ヶ丘駅を皮切りに着工しました。
区間は、文の里4丁目から住吉区杉本3丁目までの約4.9キロの区間で、12か所の踏切を解消し、高架化するというもので、総事業費は約900億円です。
高架化工事に伴い、付属街路の整備も行われており、上下水道・電気・ガス等の生活配管のつけかえ工事もあわせて行われます。
完成は平成17年度末の予定ですが、平成15年度には上り線(天王寺方面行き)が先行高架される予定になっています。
現在JR西日本管内では、左表の通り、ワースト3を阪和線が占めており、長居踏切では、午前7時30分から午前8時30分の1時間に最大約50分間踏切が閉っているという「開かずの踏切」状態が続いています。
大阪市とJRでは、平成15年度に上り線を先行高架させる事で、すれ違いによる待機しゃ断の時間が解消される等、現在、約50分間のしゃ断時間が約20分間になるとの見通しを発表しており、朝のラッシュ時の渋滞も緩和されると話しています。
また、工事期間中は、工区毎に工事を行うとの事で、工区によっては、深夜、終電が出たあとの工事も予想されますので、沿線住民の皆様には、ご理解とご協力を賜りたいとの事です。


桜が満開になった時の予想図
桃ヶ池からみた高架鉄道(完成予想図)

尚、工事に関するお問合せは、 電話 06・6697・6516 JR長居工事事務所まで

古切手や使用済みテレカ等をボランティア団体に送るなど、様々な慈善活動に参加している木下事務所では、白血病などの血液難病に苦しむ患者さんを一人でも助けようと、骨髄バンク事業に協力する事になりました。
骨髄移植とは、肝臓や腎臓などの臓器移植と違い、骨盤の腰骨から注射器で骨髄液を採取し、移植するもので、わずか2~3時間で終了します。
用心の為、2~3日の入院が必要ですが、生死の境で苦悩する患者さんやそのご家族の事を考えると、一人でも多くの方のご協力をお願いしたいと思います。
現在、全国で12万8764人(5月末現在)の方が骨髄提供希望者としてバンク登録されていますが、HLAと言われる白血球の型が適合しない事には、移植ができない為、別表の通り1762人の患者さんが今も、自分と同じHLAを持つ提供者を待って闘病生活を送っています。
また、これまでにバンク制度を利用して、2655人の患者さんが骨髄移植を受けられ、今では、健常者と同じ社会生活を送っておられるとの事です。

 


※骨髄バンクに関するお問合せ  0120・445・445(フリーダイヤル)
 (財)骨髄移植推進財団まで

尚、木下事務所では骨髄バンクに関するパンフレットを用意いたしておりますので、お気軽にお立ち寄り下さい。

 

平成12年度7月分の市営住宅の募集が始まりました。
本紙発行の段階で〆切り間近となりますが、市内全体で、1,456戸、区内分だけでも34戸の募集がありますので、希望される方は、至急、木下事務所までお問合せ下さい。
区内募集分は別表の通りです。
尚、次回の募集は来年2月の予定です。

世界遺産白川郷にて
  第24回あべの区民友の会一泊親睦旅行は、3班(7月2日・9日・16日各出発)に分かれて実施され、450人が参加した。天候にも恵まれ山代温泉でゆっくりと汗を流し、世界遺産の白川郷合掌造りなど見学。運営理事に就任した、木下吉信大阪市会議員を囲んで、有意義な2日間を過ごした。

いよいよ、今世紀最後のアベノジャーナルとなりました。次号は来年1月発行予定です。21世紀の幕開けにふさわしい紙面づくりを目指したいと思います。
今年10月には、国勢調査が行われます。区内の人口、高齢化率など気になりますが、21世紀の街づくりの基礎となるデータですので、皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。