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アベノジャーナル第9号
区民の皆様におかれましては、平成12年、西暦2000年という節目の新春をご家族お揃いでお健やかにお迎えの事と心よりお慶び申し上げます。
いよいよ、21世紀も目前に迫り、年末年始のテレビ番組なども今世紀を振り返る特別番組が数多く放映されました。
そんな中、改めて去年を振り返りますと、4月の統一地方選挙で、区民皆様の温かいご支援に支えられ、3度目の当選の栄に浴させていただく事ができました事が私にとりまして一番の出来事で、改めて区民の皆様に心からの感謝を申し上げる次第であります。
また、11月に行われました大阪市長選におきましても、磯村隆文市長が再選され、大阪オリンピック招致活動を含めて、21世紀に向けた市政の基盤をかためる事ができました。
一方、大阪府に目を転じますと、4月の統一地方選で235万票を獲得した横山ノック知事が、選挙期間中のウグイス嬢に対するセクハラ事件が原因で12月27日に突然辞任という一大事が発生いたしました。2月6日に出直し知事選が行なわれる事になっていますが、候補者選考の段階から混迷しており、果して、府政運営のかじとりを誰に任すのか、選挙の結果が注目されます。
社会の出来事の中では、「法の華・三法行」や「ライフスペース」等の宗教法人による事件が相次ぎました。これらの宗教法人に共通する事は、「天声」や「定説」という独自の理論を展開し、信者を獲得、洗脳してしまうというもので、オウム真理教の「マインドコントロール」と同じ手法が使われています。
このほか、「日栄」による不正な融資取り引き事件等、現代社会の弱点とされている「人の弱みにつけこむ」犯罪が後を断たず、国の法制化の動きも遅れています。
すべての事件に共通する事は、悩みを持つ人は、それぞれ、いろいろな形で救いの手を求めるという事であり、そこに悪意に満ちた善意が存在するのです。
「今の日本は病んでいる」と指摘する人もいます。「世の為、人の為に自らを犠牲にして」という意識よりも「自分さえよければ人の事など二の次、三の次」という社会意識が、これらの事件の根底にあると考えます。
今の時代「何を信じたらよいのか分からない」と疑心暗鬼におちいる人も多いと思います。
政治も、経済も一般の人間関係においても、今の時代こそ「強いリーダーシップを発揮できる指導者」が求められているのではないでしょうか。
吉田茂、佐藤栄作、田中角栄、松下幸之助、盛田昭夫等々、いずれもそれぞれの時代に国益を追求し、名を残した指導者達です。
私も政治家として、又、阿倍野区選出の議員として21世紀に向けて健全な心を持って、諸課題に取り組んで参る所存であります。
区民皆様の声に耳を傾け、多くの事を学び、信頼される議員を目指してがんばって参りますので、引き続きのご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
末筆ながら、区民皆様の今年一年のご多幸を祈念申し上げまして、年頭のごあいさつとさせていただきます。

▲完全勝利を喜ぶ磯村候補
昨年11月28日に執行された大阪市長選は、即日開票の結果、現職の磯村隆文氏が24選挙区すべてで過半数の支持を得て、圧倒的な得票で再選されました。
阿倍野区でも平成3年の西尾正也氏以来となる2万票を獲得されました。
また、注目の投票率は、市議補選とのダブル選挙となった生野区40.70%に及ばなかったものの37.16%で市内2番目でした。 (全区平均投票率は、33.55%)
今回の市長選は、政策上の大きな争点がなく、唯一、共産党推薦候補の井上けんじ氏が「大阪オリンピック招致反対」を公約した為、大阪オリンピック招致を市民がどう判断するかという形で選挙戦に突入しました。
また、選挙戦を通じて、現職の磯村候補が4年前の得票に上積みできるのか。4年間の市長としての実績に対する市民の評価が注目されていました。
結果は、別表の通りとなりましたが、前回唯一、共産党推薦候補に敗れていた西淀川区でも、過半数の支持を得て、24区すべてで完勝。
当選の弁で、磯村氏は「今回の結果で、私自身が進めていた市政運営が認められたと思う。21世紀の、大阪の為の政策を自信と責任をもって着実にすすめ、市民の期待に応えていきたい。」と語りました。 区民センター建設工事に伴い、閉鎖された少年運動場の代替グランドとして、阿倍野再開発地区内の未整備用地をグランドとして暫定利用する事が決まり、今春にも開放される事になりました。
これは、木下議員が、ゲートボールやグランドゴルフを愛好する方々から要望されていたもので、早速、阿倍野再開発事務所と交渉し、未整備用地の暫定利用として認められたものです。
場所は、阿倍野斎場の交差点から西に200メートルの「アベノシャルム」マンションの裏で、45メートル×45メートルの用地を確保、ゲートボール場として2面使用でき、グランドゴルフにも対応できるとの事です。
現在阿倍野区では、少年グランドの代替として、阪和線高架化事業の用地に文の里ゲートボール場が整備され各種大会なども行なわれていますが、交通の便が悪く又、グランドゴルフには対応できませんでした。
今回の暫定利用は、未整備用地の有効利用として認められたもので、アベノベルタ北側ですでに開放されている「フリーマーケット」に次いで2例目となります。
尚、管理運営等に関して、再開発事務所では、地元の金塚連合町会と協議する事になっておりますが、利用の期間や規則についてもその席で決定されるという事です。 1月末で閉店する昭和町3丁目のファミリーレストラン「さと」の跡地に、大阪市住宅供給公社が定期借地権付き分譲住宅を建設する事が決まり、その概要が明らかになりました。
公社によりますと、この住宅は、鉄骨鉄筋コンクリート造の15階建てマンションで、戸数は70戸。(3LDK57戸・4LDK13戸)広さは、71平方メートル~90平方メートルの5タイプで分譲予定額は、2500万円~3500万円程度で考えているとの事です。
工事は、「さと」の解体工事終了後に着工する予定で、平成13年12月には入居開始したいとしています。
尚、募集要項につきましては、今年夏頃をメドにとりまとめ、各種広報で告知する予定にしています。
今回の定期借地権付き分譲住宅とは、まず、土地所有者から公社が50年間の契約で土地を借り上げて、そこにマンションを建てます。それにともない、公社は、建てたマンションを50年間という期限付きで分譲し、50年を経過した後、マンションを解体して土地所有者に土地を返すというものです。
借地借家法が、平成4年に改正され、新たに定期借地権が導入され、この制度を利用して、大阪市でも過去に事業としての計画がありましたが、土地所有者側の相続の問題等で、成立せず、今回、住宅供給公社の協力を得て、民有地としては市内で初めての定期借地権付き分譲住宅の契約が成立しました。
公社では、50年という期間の生活設計を考えると、20代・30代の若い世代の方々に積極的にアプローチできる21世紀の新たな住宅政策として期待しており、住宅関連業界や他の自治体等からも注目されているという事です。
◎定期借地権付き分譲住宅のメリット
土地の売買を伴わず、借地の期間が限定されているので、一般分譲マンション
 より3割程度安く購入できる。(土地の坪単価が大幅に安くなる)

期間が50年と限定されているので、老朽化に伴う建て替え等を考えなくても
 よい。(一般分譲マンションでは管理組合の最重要課題となっている)

50年の期間内であれば転売や転貸も可能。

昨年8月9日、第145国会において「日の丸」を国旗、「君が代」を国歌と定める国旗・国歌法が制定されました。
これは、学校現場での国旗・国歌の取扱いをめぐって昨年2月、広島県立世羅高校の校長先生が、県教育委員会と県教職員組合の板ばさみを苦に自殺した事を受けて、政府が法制化をすすめたものです。
昔は、祝日にそれぞれの家庭で家の門柱などに国旗を掲揚し、祝意を表したものですが、最近ではマンションが増えたせいか、あまり見かけなくまりました。
21世紀を担う子供達に、この習慣を引き継ぐ為にも、各ご家庭で祝日に国旗を掲揚していただきます様、ご協力の程よろしくお願いいたします。
尚、この度の法制化を受けて、大阪府神社庁では、ご家庭用国旗セットを頒布しています。一セット1000円(税込み)で、金具付きです。木下事務所でも、取り扱いをしておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

市営住宅の2月分の要項が間もなく発表されます。
今回の募集対象となるのは、新築・空き家合わせて市内で約1250戸になる見込みで、阿倍野区では、約40戸程度の募集となりそうです。
中でも、昨年末に竣工したばかりの松崎住宅(新築)は、すでに旧居住者が入居をはじめていますが、相当数の戸数が余っており、20戸程度の募集が期待できそうです。
そのほか、阿倍野再開発地区(金塚地区)の「ラポア」「ビアレ」「パンセ」「ステラ」をはじめ、高松住宅等で空き家募集が予定されています。
本誌の取材に対して、市当局では、要項が発表されるまではコメントはできないとの事ですが、区内で合わせて40戸程度が募集されそうです。
募集要項は、例年通りですと、2月16日頃に配布される予定で、一般、新婚・婚約、単身者、等に分類され、それぞれ募集されます。
くわしい事については、木下事務所までお問い合わせ下さい。

心配された2000年問題も大きな混乱なく、新年を迎える事ができました。
しかし、これで安心するのはまだ早い。もう一つの2000年問題は、2月29日です。今年は4年に1度のうるう年で、この日にコンピューターの誤作動があるかもしれないとのことです。
まさに世紀末。今年はいろんな意味で油断のできない1年になりそうですが、今年もよろしくお願いいたします。
(編集スタッフ一同)